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「新NISAを始めたいけど、何からやればいいのかわからない」
「証券口座って、どこで作ればいいの?」
「毎月いくら積み立てればいいのか見当がつかない」
——投資初心者の多くが、最初にこうした不安でつまずきます。証券口座や投資信託など、慣れない言葉が続くと難しく感じますよね。
ですが、新NISAは順番どおりに進めれば難しくありません。この記事では投資初心者に向けて、新NISAの始め方を「手順」「証券口座の選び方」「毎月の積立額の決め方」までやさしく解説します。
この記事の結論
- 新NISAは「生活防衛資金の確認 → 制度の理解 → 口座開設 → 商品選び → 積立設定」の順で始める
- 初心者はまず「つみたて投資枠」から検討すると分かりやすい
- 証券口座は手数料・取扱商品数・クレカ積立・使いやすさで選ぶ
- 毎月の積立額は家計に無理のない少額(月1,000円〜)からで問題ない
- 新NISAは非課税の制度であって、元本割れリスクをなくす制度ではない
新NISAを始める前に確認したいこと
まず確認したいのは「投資に回してもよいお金があるか」です。
投資は将来お金を増やせる可能性がある一方で、元本割れするリスクもあります。生活費や近いうちに使う予定のお金まで投資に回すのは避けましょう。
目安として、会社員なら生活費の3〜6か月分、自営業・フリーランスなら6〜12か月分を現金で持っておくと安心です。たとえば毎月の生活費が20万円なら、60万〜120万円程度を現金で残すイメージです。
これはあくまで目安で、家族構成や収入の安定性によって必要額は変わります。
新NISAとは?非課税で投資できる制度
新NISAとは、投資で得た利益が一定の範囲内で非課税になる制度です。
通常は投資信託や株式の利益に約20%の税金がかかりますが、NISA口座を使うとその利益に税金がかかりません。つまり利益が出たときに税金面で有利になる制度です。
たとえば投資で10万円の利益が出た場合、通常は約2万円が税金として引かれ、手元に残るのは約8万円です。NISA口座ならこの約2万円がかからず、10万円をそのまま受け取れます。長期でコツコツ積み立てるほど、この非課税の効果は大きくなります。
2024年から始まった新NISAでは、非課税で投資できる枠が大きく広がりました。おおよその制度概要は次のとおりです。
- つみたて投資枠:年間120万円まで
- 成長投資枠:年間240万円まで(つみたてと合算で年間最大360万円)
- 生涯の非課税保有限度額:1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)
- 非課税で保有できる期間:無期限
ただし、新NISAは税制上の制度であり、投資そのもののリスクをなくす制度ではありません。投資する商品によっては値下がりして損をする可能性もあります。
※制度の数値や詳細は改正により変わる場合があります。最新の内容は金融庁 NISA特設サイトや金融庁など一次情報でご確認ください。
新NISAには2つの投資枠がある
新NISAには主に次の2つの投資枠があります。
| 投資枠 | つみたて投資枠 | 成長投資枠 |
|---|---|---|
| 年間の枠 | 120万円 | 240万円 |
| 特徴 | 長期・積立・分散に向いた投資信託が中心 | 株式・投資信託など幅広い商品 |
| 初心者向け度 | 高い | やや中級者向け |
投資初心者は、まず「つみたて投資枠」から考えるのがおすすめです。長期投資に向いた投資信託を毎月コツコツ買う形が基本で、いきなり個別株を選ぶより分散投資がしやすく、始めやすいためです。
新NISAを始める5つの手順
新NISAを始める流れ
- 生活防衛資金を確認する
- 証券口座を選ぶ
- 投資する商品を選ぶ
- 毎月の積立額を決める
- 積立設定をする
手順1:生活防衛資金を確認する
新NISAは長期投資と相性のよい制度です。しかし生活費まで投資に回すと、家電の故障・病気・転職・引っ越しなど急な出費の際に困る可能性があります。
値下がりのタイミングで売却せざるを得ない状況を避けるため、生活に必要なお金を確保したうえで余裕資金で始めましょう。
手順2:証券口座を選ぶ
新NISAを始めるには、NISA口座に対応した証券口座が必要です。初心者は次のポイントを確認しましょう。
- 新NISAに対応しているか
- 投資信託の取扱数が多いか
- 手数料がわかりやすいか
- スマホアプリが使いやすいか
- クレカ積立やポイント投資に対応しているか
- 初心者向けの説明が充実しているか
迷っている人への次の一歩
新NISAを始める前に、まず証券口座の選び方・比較を確認しておくと失敗しにくくなります。手数料・使いやすさ・取扱商品で比べてみましょう。
あわせて クレカ積立の還元率比較 もどうぞ。
手順3:投資する商品を選ぶ
口座を作ったら投資する商品を選びます。初心者は新NISA向け投資信託の選び方から確認するとわかりやすいです。米国株の比重や値動きの違いが気になる場合は、S&P500とNASDAQ100の違いも確認してください。
投資信託は、多くの投資家から集めたお金を運用会社が株式や債券に分散して投資する商品です。たとえば全世界株式型なら、1本で世界中の企業に分散投資できるものもあります。選ぶときは次を確認しましょう。
- 何に投資している商品か
- 手数料(信託報酬)は高すぎないか
- 長期投資に向いているか
- 純資産総額が極端に少なくないか
- 自分が内容を理解できるか
初心者に選ばれやすいのは、全世界株式に投資する「オルカン(オール・カントリー)」や、米国株に投資する「S&P500」などの低コストなインデックス投信です。1本で幅広く分散できるため、最初の1本として検討する人が多い商品です。
ただし、どれが最適かは投資の目的やリスク許容度によって異なります。SNSやランキングだけで選ぶのは避けましょう。人気がある商品でも、自分に合っているとは限りません。
手順4:毎月の積立額を決める
毎月いくら積み立てるかを決めます。最初から大きな金額を入れる必要はありません。家計に無理のない金額から始めましょう。
| 毎月の積立額 | 向いている人 | 考え方 |
|---|---|---|
| 月1,000円 | まず投資を体験したい人 | 値動きに慣れる |
| 月5,000円 | 少しずつ始めたい人 | 家計に負担をかけにくい |
| 月1万円 | 本格的に始めたい人 | 継続しやすい金額 |
| 月3万円以上 | 余裕資金がある人 | 家計とのバランス確認が必要 |
積立額はあとから変更できます。最初は少額で始め、慣れてきたら少しずつ増やす方法でも問題ありません。金額ごとの将来額は、新NISA積立シミュレーションで確認できます。
手順5:積立設定をする
商品と金額を決めたら、証券口座の管理画面から積立設定をします。設定すると毎月決まった日に自動で購入でき、毎月自分で買う手間が減ります。
相場が上がって焦って買ったり、下がって怖くてやめたりを防ぎやすいのもメリットです。ただし完全な放置ではなく、定期的に家計や運用状況を確認しましょう。

初心者向け 証券会社の比較
新NISAはどの証券会社で口座を開くかも大切です。ここでは主要なネット証券の特徴を比較します。
| 証券会社 | クレカ積立 | ポイント | 取扱投信 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|---|
| SBI証券 | 三井住友カード等で還元 | Vポイント・Ponta等 | 業界最多水準 | 商品数・総合力を重視する人 |
| 楽天証券 | 楽天カードで還元 | 楽天ポイント | 豊富 | 楽天のサービスをよく使う人 |
| マネックス証券 | マネックスカードで還元 | マネックスポイント | 豊富 | 米国株も視野に入れたい人 |
いずれも新NISAのつみたて投資枠に対応し、初心者に人気のネット証券です。ポイントの貯まりやすさや使い慣れた経済圏で選ぶと、無理なく続けやすくなります。
※各社の手数料・取扱商品・キャンペーンは変更される場合があります。申し込み前に各社公式サイトで最新情報をご確認ください。
新NISAのメリットとデメリット
始める前に、メリットとデメリットの両方を知っておきましょう。
メリット
- 投資で得た利益が非課税になる(通常は約20%の税金がかかる)
- 年間最大360万円・生涯1,800万円と非課税枠が大きい
- 非課税で保有できる期間が無期限で、長期の資産形成に向く
- 月100円〜1,000円など少額から始められる
デメリット・注意点
- 投資なので元本割れのリスクがある(利益を保証する制度ではない)
- 損失が出ても、課税口座との損益通算や繰越控除はできない
- 短期で大きく儲けようとすると、リスクの高い商品を選びがちになる
デメリットはありますが、これらは「長期・積立・分散」を意識することで抑えやすくなります。毎月一定額を積み立てる方法は、価格が高いときは少なく、安いときは多く買う形になり、購入価格が平準化されやすいのも特徴です。短期の値動きに一喜一憂せず、時間を味方につける姿勢が大切です。
ケース別 新NISAの始め方の目安
投資がまったく初めての人
まずは月1,000円〜5,000円で、全世界株式型など分散されたインデックス投信を1本から。値動きに慣れることを優先しましょう。
会社員(給与所得者)
毎月の給与から先取りで自動積立を設定すると続けやすいです。ボーナス月だけ増額する方法もあります。
自営業・フリーランス
収入に波があるため、生活防衛資金を厚め(6〜12か月分)に確保し、余裕資金の範囲で無理なく積み立てましょう。iDeCoとの併用も選択肢です。
40代・50代の人
運用できる期間が短くなる分、リスクの取りすぎに注意。生活防衛資金を確保したうえで、無理のない金額で長期・分散を意識しましょう。
新NISA初心者によくある失敗
生活費まで投資に回してしまう
近いうちに使う予定のお金を投資に回すと、必要なときに現金が足りなくなります。対策:生活防衛資金を先に確保し、余裕資金だけで始める。
短期間で儲けようとする
短期で大きく狙うと、リスクの高い商品を選びがちです。対策:長期・積立・分散を前提に、値動きに一喜一憂しない。
よくわからない商品を買ってしまう
高い利回りをうたう商品やSNSで話題の商品でも、中身がわからなければ慎重に。対策:自分が理解できる商品だけを選ぶ。
値下がりで慌てて売ってしまう
投資信託や株式は日々価格が変動します。対策:下落は長期投資では想定内。積立を淡々と続ける。
新NISAを始めたあとに意識したいこと
積立設定を終えたら、基本は「ほったらかし」で問題ありません。ただし、完全に放置するのではなく、年に1回程度は運用状況と家計を見直しましょう。
収入が増えたら積立額を上げる、ライフイベントで支出が増えるときは一時的に減額する、といった調整ができます。積立額はいつでも変更・停止できるので、家計に合わせて柔軟に続けることが大切です。
また、相場が下落したときこそ、慌てて売らずに積立を続けることを意識しましょう。下落局面は、同じ金額でより多くの口数を買えるタイミングでもあります。長期の資産形成では、続けること自体が大きな力になります。
新NISAはこんな人に向いている
- 将来のために資産形成を始めたい人
- 長期でコツコツ投資したい人
- 少額から投資を始めたい人
- 預金だけでは将来が不安な人
- 投資信託を使って分散投資したい人
一方で、短期間で大きく儲けたい人や、生活費に余裕がない人には向いていない場合があります。無理に始めず、自分の家計状況に合わせて判断しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 新NISAは初心者でも始められますか?
A. はい、初心者でも始められます。ただし投資には元本割れのリスクがあります。まずは制度や商品の内容を理解し、無理のない金額から始めることが大切です。
Q. 新NISAは毎月いくらから始めるべきですか?
A. 最初は月1,000円や月5,000円など、家計に負担のない金額からで問題ありません。慣れてきたら、収入や貯金額に合わせて積立額を増やすこともできます。
Q. 新NISAでは何を買えばいいですか?
A. 初心者の場合、投資信託から検討する人が多いです。ただし商品によってリスクや手数料が異なるため、内容を確認してから選びましょう。
Q. 新NISAで損することはありますか?
A. あります。新NISAは利益が非課税になる制度であり、損失を防ぐ制度ではありません。投資する商品によっては元本割れする可能性があります。
Q. 銀行とネット証券はどちらがいいですか?
A. どちらにもメリットがあります。ネット証券は商品数や手数料面で選択肢が多い傾向があります。対面で相談したい人は銀行や店舗型証券も選択肢になります。
Q. 新NISAとiDeCoはどちらを優先すべきですか?
A. いつでも引き出せる柔軟性を重視するなら新NISA、老後資金づくりと所得控除の節税を重視するならiDeCoが向いています。両方を併用することもできます。
Q. 新NISAはいつでも引き出せますか?
A. はい、新NISAはiDeCoと違い、いつでも売却して引き出せます。急な出費にも対応しやすい制度です。ただし長期の資産形成が目的なら、短期的な値動きで慌てて売らないことが大切です。

まとめ:新NISAは少額から順番に始めよう
新NISAを始めるときは、いきなり商品を買うのではなく順番に準備することが大切です。
まず生活防衛資金を確認し、制度の基本を理解しましょう。そのうえで証券口座を選び、投資する商品と積立額を決めます。初心者は少額から始めても問題ありません。
大切なのは、無理のない金額で長く続けることです。
この記事のポイント
- 始める前に生活防衛資金を確認する
- 初心者はつみたて投資枠から考えると始めやすい
- 証券口座は手数料・使いやすさ・取扱商品で選ぶ
- 商品は内容を理解してから選ぶ
- 最初は月1,000円〜1万円程度の少額でもよい
- 投資には元本割れリスクがある
免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品や投資行動を推奨するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。制度内容・手数料・キャンペーン情報は変更される場合があります。最新情報は金融庁や各金融機関の公式サイトをご確認ください。最終的な投資判断は、ご自身の責任で行ってください。
